Re:日本コミュニティとイニシアチブ

Kaigaiさんの日記より。
http://kaigai.sblo.jp/article/794921.html
(そしてhimainuさんにトラックバック)とあったので、早速反応します。

SELinuxに関して言えば、日本のコミュニティがイニシアチブを取って本流にコミットして行くのはなかなか難しい。特にUSでやっている事と被っている場合はなおさら。

激しく同意。
本場は、仕事としてやってる人が多数いますもんね。

そしてもう一歩進めて、ニッチ分野で先に標準的なものを出しておけば、その分野に関してはJPコミュニティが主導権を握りやすくなるのではなかろうかと。

なるほど。

今、JFFS2のXATTR対応を作っている。
これは組み込み向けSELinuxには必須の機能だが、USでこれをやっている人間はいない(Lorenzoくらい?)。
となれば、2.6.18でこれがマージされたら次はポリシーの部分がニッチ分野になってくるはずだ。で、個人的にはここでSimplified Policy(SPDL)に頑張ってほしい。

むむ。組み込み分野で、Kaigaiさんの仕事+Simplified Policyで、
「組み込みSELinux」という一つの完成形を先んじて作り、
標準にしようという提案ですな。
日本に帰ったら興味がある話かも。

今は、とにかく、ソリューションなどを考えるための「前提条件」となる、
「物(seedit2.0)」を完成させておかなければならないと思ってます。
seeditでSELinuxの敷居を下げた上で、
ようやく市場が見えてくるに違いない、と思っているので。
(こんなに開発できるのは、たぶん留学中だけだろうし)

要は、わざわざ不利な場所で戦いをする必要はなくって、有利なセグメントで戦線を展開すれば十分に勝負になるんじゃないかなという話をしていた。

これは確かに。向こうの土俵で戦っては勝負にならないですね。